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AI検索の成果、測れていますか?Search Console新機能3つを飲食店の言葉で

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AI検索の成果、測れていますか?Search Console新機能3つを飲食店の言葉で

7月上旬の3つの更新で、飲食店のAI検索対策は「やってみた」から「効いたか確かめる」に変わります。AIの回答に自店が何回出たか、Instagramの投稿がGoogle検索でどれだけ読まれたか——これまで推測するしかなかった数字が、Search Consoleに載りました。無料です。


30秒でわかる

項目内容
ひとことでSearch Consoleに、AI検索とSNS投稿の成果を測る機能が追加された
お店での意味「AIに載ったか」を勘ではなく数字で確認できる
なぜ今7月7日〜9日に更新が集中。AIの表示回数は5月18日分から蓄積されている
コスト感無料。Googleアカウントがあれば追加費用ゼロ
限界測れるのはGoogleのAIだけ。ChatGPTでの引用は今も測れない

「うちの店、引用されましたか?」に誰も答えられなかった

この1年、AI検索の話は「どうすれば引用されるか」に偏っていました。抜け落ちていたのは「引用されたと、どうやって知るのか」です。

構造化データを入れましょう。口コミに返信しましょう。メニューを多言語化しましょう。——どれも正しい助言です。それでも、施策を打った三か月後にこう聞かれます。「で、うちはAIの回答に出たんですか」。業界の答えは決まっていました。「たぶん、出ているはずです」。

理由ははっきりしています。成果を確かめる物差しが、そもそも存在しなかった。売上を見ずに仕込みの量を決める店はありません。数字のない施策は、改善のしようがない。その物差しが、ようやく届きました。

自社サイトの外にある投稿が、Googleの成績表に載る

Search Consoleに「プラットフォーム プロパティ」という新しい枠が加わり、Instagram・TikTok・X・YouTubeの投稿がGoogle検索でどう読まれたかを見られるようになりました。

これまでSearch Consoleは「自社サイトのための道具」でした。ドメインを持ち、HTMLファイルをサーバーに置き、所有権を証明する。ウェブサイトを持たない個人店には、遠い世界の話です。

新しい枠は、その前提を崩しました。確認に必要なのは各SNSアカウントへのログインだけ。metaタグの追加もHTMLファイルのアップロードも要りません。見られるのはクリック数、インプレッション数、そしてどんな検索語からその投稿にたどり着いたか。過去28日間の伸びを追う画面も用意されています。

数えているのは、Google検索からInstagramの投稿へ流れてきた人です。インスタの管理画面に並ぶ再生数とは別物と考えてください。「渋谷 個室 焼肉」とGoogleで検索した人が、あなたの店のリール動画に着地している——その導線が、初めて数字になります。

Googleは2025年12月に「ソーシャルチャネル」としてこの構想を発表しており、7月の発表はその本格展開に当たります。提供は数週間かけて順次。今日ログインして枠が見当たらなくても、まだ順番が回ってきていないだけの可能性が高い。

AIの回答に出た回数が、ようやく数字になった

6月に始まった「生成AI」レポートが、7月に対象サイトを広げました。AI Overviews・AI Modeでの表示回数を見るレポートで、計測自体は5月18日分から動いています。

登場は6月3日。当初は一部のサイトにしか現れず、探しても項目がない店舗が大半でした。7月9日の更新で対象が拡大し、これまで空振りだったサイトにも出始めています。場所はSearch Consoleの「検索パフォーマンス」→「検索結果」。ここに「生成AI」の項目があれば、もう使えます。

期待しすぎないための注意も要ります。現時点で提供されるのはインプレッション(表示回数)だけ。クリック数もクエリ(検索語)も出てきません。「AIの回答に何回出たか」は分かっても、「どんな質問に対して出たか」「そこから何人が来たか」は闇の中です。

不完全なデータに意味があるのか。あります。前月比が取れるからです。多言語ページを整えた月、口コミへの返信を増やした月、営業時間の構造化データを直した月——施策と表示回数の前後を並べれば、効いた施策と空振りした施策の区別がつき始める。完璧なデータを待つ理由はありません。前月比が取れれば、それだけで施策は選別できます。

仕様はまだ固まっていません。7月12日時点で、プラットフォーム プロパティ側のAIパフォーマンスは表示されなくなったと報告されています。画面の項目が増えたり消えたりする時期だと見ておくのが安全です。

「表示された」の定義が、思っているより厳しい

AI Overviewsに自店のリンクが含まれていても、ユーザーの画面に実際に出てこなければインプレッションはカウントされません。

ここが今回一番誤解を生みやすい部分です。AIの回答の中には、最初は隠れているリンクがあります。「もっと見る」を押して展開されるリンク。サイドパネルの「すべて表示」の先にあるリンク。文末のツールチップに畳まれたリンク。

これらはユーザーがその操作をして、初めて表示されたと見なされます。誰も展開しなければ、あなたの店はAIの回答に「含まれていた」のに、数字はゼロのまま。例外もあり、段落末のツールチップは最初の1つだけ即座にカウントされ、2つ目以降はマウスを重ねてからの計上になります。

この仕様は、飲食店にとって一つの示唆を残します。問うべきは「引用されたか」ではなく「展開せずに見える位置に引用されたか」です。AI検索の勝敗は、回答に載ったかどうかではなく、載った場所で決まる。表示回数が伸び悩んでいるとき、引用そのものがないのか、引用が畳まれているのか、この数字だけでは判別できません。

月15分、どの数字をどの順で見るか

いきなり全部を追う必要はありません。飲食店の現場で回るのは、月に一度、15分の確認までです。

最初にやるのは、Search Consoleを開いて自店の枠を作ること。ホームページがあるならドメインを、なくてもInstagramやYouTubeのアカウントがあればプラットフォーム プロパティを登録できます。手続きは5分で終わります。

次に見るのは検索語のほうです。SNS投稿にどんな言葉でたどり着いているのか。「店名」で来ているならブランド検索、「エリア+料理」で来ているなら新規客の発見——ここで自店がどちらのゲームを戦っているかが分かります。前者ばかりなら、新規客はまだあなたを見つけていない。

「生成AI」の項目が出ていれば、月末に表示回数だけ控えておく。見るべきは差分です。今月180回、先月120回——この60の増分だけが読める情報になります。

四半期に一度、こう自問します。先月やった施策の後、この数字は動いたか。動いていなければ、それはAI検索には効いていない。効いていなかった、と数字が言う。それを見せられるのは、正直きついです。ただ、見ずに続けるほうがもっと高くつきます。


飲食店オーナーへの示唆

  1. ウェブサイトがなくても、もう蚊帳の外ではない:SNSアカウントさえあればGoogleの成績表に載れる。「うちはホームページがないから」という理由でSearch Consoleを避けてきた店ほど、今回の恩恵は大きい。
  2. AI検索対策は仮説から実験に変わった:施策 → 表示回数 → 前月比、というループが回せる。効かなかった施策を切り捨てる根拠が、初めて手に入る。
  3. 今日は枠を作るだけでいい:数字は登録した後の期間から積み上がっていきます。秋に本腰を入れるつもりでも、そのとき前月比を見るには比較対象が要る。5分の登録を先送りするほど、最初の答え合わせは遠のく。
  4. 検索語が店名ばかりなら、次の一手は投稿の言葉づかい:SNS投稿のキャプションに、エリア名・料理ジャンル・利用シーン(接待、デート、個室)を書き込む。翌月の検索語にその言葉が現れたかどうかが、そのまま答え合わせになる。

参考資料

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